2011年3月22日火曜日

blind spot

まとめてといいつつまとめてませんでした;すみません。

3月8日から13日までグループ展blind spotを京都三条のヤマモトギャラリーさんで開催していました。


ヤマモトギャラリー
http://gallery.framing-y.com/


写真は後ほど上げたいと思います。



今回の作品は、私が去年の夏あたりから続けているライフワークといいますか、、
曲線のみで構成されたシンプルなものをB1パネルで二枚でした。

以前twitterで声をかけてくださった、臓図コーキさん主催のワニプロジェクトという合同展に出させて頂いたのですが、その時私は学外展示を初めて経験したので勝手がわからず、作品ときちんと向き合うことが出来ていなかったように思います。
展示方法は、壁と天井に四六判のざら紙を16枚ほど貼ったもので、イロリ村ギャラリーのオーナーである畠山さんや臓図さんのアドバイスを頂きながら展示しました。
ですが、自分の作品のコンセプトや題名を考えた時、自分でも納得するような説明が考えつかなかったのです。今回の展示では素直にその部分を説明できるように、向き合いました。まだまだ上の表現方法というか、デザインは出来るのだとは思いますが、まずは府に落ちるようなコンセプトにしようと。


同じクラスで今まで私の作品を何度となく見てきてくれた子たちは、私がその形に執着するのはどうしてか、この形が表すのはどんなことか、コンセプトシートを読んで、納得してくれたようでした。


それは、私の作品は一般の人には伝わりにくい ことが改めてわかったということでもありました。



この展示を通して、私がこの形を一番理解して欲しいのは、第三者の誰かなんだと思いました。
そうするにはこの作品がまだまだ力不足だということはわかるし、それでも、この形しかないのかとも思えて。

原田さんというギャラリー巡りの好きなおじさんがいます。私は一度イロリ村ギャラリーでその方と会って、色々とお話をしたのです。もしかしたらまた会うかもなと言っていたおじさんでしたが、まさか本当に会うことになるとは。

原田さんはちょっと乱暴な口調の人ですが、何か一生懸命伝えたい事がある人なのでしょう。

前回も今回も、原田さんの口から出た言葉は「わからない」でした。
上に書いたような理由で、力不足ということだと思います。
私の作品は全然わからないんだそうです。おまえの作品は今までで初めて見た、そういう意味では良いけど、この展示の中で一番駄目なのはお前のだ。と、言われるほど・・;


原田さんの言っていたことは

「本を読むな」「おまえは難しく考え過ぎだ」「その歳で理解してあれをやっているならわかる」

などなど・・ 私には難しくて理解出来ない話もちょこちょことありましたが、
「最近人間が薄っぺらくなってきてると思わないか」という言葉にピーンときて、それについては自分の考えを言いました。




人とつながろうとした時、自分が大学に入って得たデザインや他のことを活かして、(アートで)人とつながるということは出来るのかもしれないけれども、最近は直接、接触する方がずっとスムーズでダイレクトなのかもしれないと考えている。その上で、それでも行動したいと思ったときに自分に出来ることは「あれ」(曲線)しかなかった。あれはあれでしかないんです。


そうしたら、上等だ、正解だと言って下さいました。



人とつながる、というのは今回の震災があったからではなくて、ずっとずっと考えていたことです。

小学校の頃家で友達と遊んで、夕方迎えが来て友達が帰ったあとにうなだれて泣くような私だからこそ、
二人以上で人形遊びをする時はいつも同棲してる友人の設定にしたがった私だから、

つながりがどうしても欲しいと無意識に考えてしまったのかもしれません。




これからの作品づくりに大きな影響を与えてくれそうな展示でした。
ヤマモトギャラリーさん、原田さん、グラフィックのみんな、私を支えてくれる人たち、ありがとうございました。





イロリ村ギャラリー
http://www.k3.dion.ne.jp/~irori-05/

臓図ワニプロジェクト
http://geiran.seesaa.net/





何だかとっても長文になってしまいました。
読んで下さった方ありがとうございます。